子供の頃の記憶
繊細であればあるほど傷つき、やり場のない怒りを心の奥の奥にに隠す。
成長して大人になっても、時折奥の奥に隠した怒りが湧き上がり、一人その怒りと戦う。
いつになったら、開放されるんだろう…。
いつになったら、許すことができるんだろう。
父親に終わりのない説教と称するストレス発散をコンコンと聞かされていた。
なんの意味も無いイジメだった。
同級生と比べられたり、聞いたことも無い誰かと比較されたり、だから、お前は駄目なんだと…。
当時、ただただ嫌で仕方なかった。
一方的に罵倒される。
子供に反論の余地は無い。
まるで、サンドバッグのように言葉の暴力を黙って受け続ける。
今、父親はいない。
とうの昔に死んだ。
やり場のない怒りを私に残して。