雪国と雁木と彼女パート1 (喫茶店)
これが雁木なの。
生まれ育ちも上越の彼女が私に言いました。
私は、生まれて初めて雁木というものを見ました。
12月に入って、初雪が降り始めた後のクリスマス直後。
長い歴史を感じる町家通り。
軒先を通行人が通れるようにと、敢えて通りから自宅を引っ込ませ、それぞれの町家と呼ばれる家々が雁木をつくっている。
豪雪地帯特有の風景です。
通行人が雪や雨に濡れないように、歩きやすいようにと、助け合いの気持ちから生まれたものよ。
と、上越に住む彼女は私に教えてくれました。
どこの通りにも雁木があり、土地勘の無い私は、自分がどこにいるのかさっぱり分かりません。
通りは、昔からの雁木と新しく鉄骨で建造された俗にいうアーケードが所々にあります。
古き良き時代の建物と現代の建造物が上手く融合されています。
雁木通りの町家では、年々人が住まなくなった空き家が増えているそうです。
そういった町家を改築し、喫茶店や雰囲気の良いお店を経営する人も結構いるそうです。
ここが、私のお気に入りの喫茶店なの。
彼女は私を一軒の喫茶店に案内してくれました。
町家を改築したお店、町家自体がとても落ち着く建物ですから、なんとも言えない居心地の良い雰囲気に包まれます。
一般的な喫茶店は、建物を敢えて歴史を感じ、落ち着ける雰囲気を醸し出すための工夫をしたりしますが、ここは、本物の歴史的建造物。
そのまま落ち着けます。
私は、見るもの全てに、わ〜、へ〜。と感心していました。
パート2(高田小町)へ続く