独学でギターを
独学はつまらないです。
と、知り合いの人から言われました。
もちろん、ギターの話し。
その人は、ギターを始めるためにギター教室へ通っています。
教室では、先生から当然ギターの持ち方やネックの握り方、音の出し方等など基本を学びます。
先生の出す奇麗な音と同じ様に弾けることが常にその時々の目標です。
段取りというか、順次ステップしていく。
段々上達していく過程、間違いは的確に指導してもらえるので、どこがおかしいのかが直ぐに理解出来て楽しいということでした。
私は、最初からただただギターを弾きたいだけでしたし、高校生になったばかりの子供が、勉強そっちのけでギター教室なんて考えられませんでした。
当時ギター教室なんて聞いたこともありませんでしたし、そもそも関心も全くありませんでしたから…。
だから独学はつまらない。
と言われて、???
となってしまいました。
そもそも、独学でギターを学んだという意識すらありませんから。
高校一年の春、アコースティックギター(当時フォークギターと読んでました)を手に入れた私は、ただただ楽しくて…。
ビートルズが出しているあの音はどこの音だろう?
どこをどう弾けば同じ音がでるのかな?
歌いたい!
同じ音を出して…。
と、今考えたらひたすら完全コピーしてました。
カセットテープに録音した原曲の音が、繰り返し同じ箇所を聞くので、伸び伸びになってしまい、音が狂って使いものにならなくなってました。
カセットテープ何本も。
とにかく、おもちゃですね。
独学だとか、つまらないなんて考えたこともないし、そもそも、つまらなければギター弾いてませんから。
そういうのを、世間では努力とか根性とかという言葉に入れ替えてしまうんでしょう。
あの人は努力した。
あの人は根性がある。
これは、大きな思考操作です。
そもそもそんな考えは毛頭ありません。
楽しくて楽しくて。
それだけです。
私達は、傍から見たらくだらないと思う事でも夢中になって時間を忘れて没頭することがあるんじゃないかと思うんですが、それがその人のその時やりたいことなんです。
夢中になる。
根性や努力や忍耐なんて全く関係ありません。
とにかく、楽しく経験したい!
沢山沢山。
そのために生まれてきたんだから。
根性、忍耐、努力で何かをするもんじゃない!
いや、やりたくないことはやらなくていいんです。